ポリエステル系粉体塗装とは
ポリエステル系粉体塗装とは、ポリエステル樹脂を主成分とする粉体塗料を用いた粉体塗装です。最大の特長は耐候性で、紫外線や雨風にさらされても塗膜の光沢や色が長期間保たれます。門扉やフェンスなどの外構製品、外装建材、外柵、建設機械、農機具、屋外に置かれる産業機器や自動車部品など、屋外で使われる金属製品の粉体塗装はポリエステル系が主力です。
もちろん屋内製品にも使えるため、「屋内外を問わず使える汎用性の高い粉体塗料」といえます。
ポリエステル系粉体塗料の特徴
耐候性(紫外線・雨に強い)
エポキシ樹脂が紫外線で分解して白亜化するのに対し、ポリエステル樹脂は紫外線に対する安定性が高く、屋外でも光沢と色を保ちます。粉体塗装の厚膜と組み合わせることで、雨水の侵入や錆の進行も抑えられます。
建築外壁材
屋外階段・手すり
耐久性・耐チッピング性
厚膜で柔軟性のある塗膜のため、飛び石や衝撃によるチッピング(塗膜の欠け)に強く、建設機械や農機具、物流機器のように過酷な環境で使われる製品に向いています。
色・艶・意匠の幅が広い
標準的なカラーからメタリック、艶消し、テクスチャ(凹凸)、木目調のベースまで、意匠性の高い塗料はポリエステル系で開発されているものが多く、デザイン重視の製品にも対応できます。
屋内外どちらでも使える
屋外専用ではなく、屋内製品にも問題なく使えます。将来的に屋外へ持ち出す可能性がある製品や、屋内でも窓際で日光が当たる製品にはポリエステル系が安心です。
ポリエステル系が向いている用途
・門扉、フェンス、手すり、ポスト、カーポートなどの外構・エクステリア製品
・外装建材、看板、屋外サイン、街路施設
・建設機械、農業機械、フォークリフトなどの屋外で使う機械
・屋外設置の産業機器・配電盤・キュービクルの筐体
・自転車、カート、スポーツ用品など屋外レジャー用品
エクステリア資材
体育施設 バスケットゴール・ポール
エポキシ系・ハイブリッドとの違いと選び方
| 項目 | ポリエステル系 | エポキシ・ポリエステル系(ハイブリッド) | エポキシ系 |
|---|---|---|---|
| 使用場所 | 屋内・屋外 | 屋内 | 屋内 |
| 耐候性 | 強い | やや弱い | 弱い(白亜化) |
| 耐薬品性 | 標準 | 高い | 非常に高い |
| 防食性 | 高い | 高い | 非常に高い |
| 意匠の幅 | 広い | 標準 | 標準 |
・屋外で使う、または屋外に持ち出す可能性がある → ポリエステル系
・屋内の一般製品でコストバランス重視 → エポキシ・ポリエステル系
・屋内で薬品・絶縁・重防食が最優先 → エポキシ系
エポキシ・ポリエステル系(ハイブリッド)は両者の中間的な性能をもち、屋内製品で最も使用量が多い系統です。屋外で使わない製品であれば、ポリエステル系より安価に同等の外観が得られることもあります。詳しくは「エポキシ系粉体塗装」のページをご覧ください。
屋外製品の耐久性をさらに高めるには
ポリエステル系粉体塗装は単体でも高い耐候性をもちますが、海岸近くや融雪剤を使う道路沿いなど、腐食環境が厳しい場所ではさらに対策が必要です。
亜鉛メッキ+粉体塗装(デュプレックス仕上げ)
溶融亜鉛メッキで素地を守り、その上にポリエステル系粉体塗装を施すことで、メッキ単体・塗装単体より格段に長い防錆寿命が得られます。
膜厚を厚くする
2コート2ベークで150〜250µmの厚膜にすることで、ピンホールをさらに減らせます。
前処理の強化
ブラスト処理で素地を粗面化し、密着性を高めます。
協同精機のポリエステル系粉体塗装
協同精機で最も使用量が多いのがポリエステル系粉体塗料です。近年需要が伸びている外装建材や大型建築部材、エクステリア用品、手すり、バスケットゴールリングなど、屋外で使われる製品の多くにポリエステル系を採用しています。
・最長8m・最大6tの焼付炉で、長尺フェンスや大型フレームも一体で塗装
・全品手吹きのため、1個の試作から数百個の量産まで対応
・色見本帳400色以上、調色による色合わせにも対応
・木目調、エイジング、真鍮風、石目調などの意匠塗装も、ポリエステル系をベースに対応
・亜鉛メッキ鋼材への塗装(デュプレックス仕上げ)にも実績あり
屋外製品の塗装でお困りの外構会社様、エクステリアメーカー様、建材メーカー様は、ぜひ一度ご相談ください。使用環境を伺い、最適な塗料と前処理をご提案します。
協同精機株式会社 〒720-0091 広島県福山市神島町11番15号 TEL 084-983-1114
