エイジング塗装とは
エイジング塗装とは、新しい製品に「長い年月を経たような風合い」を意図的に与える塗装です。使い込まれた鉄の質感、緑青(ろくしょう)の浮いた銅、黒ずんだ真鍮、剥げかけたペンキなど、経年変化の表情を塗装で再現します。アンティーク調、ヴィンテージ調、インダストリアル調と呼ばれるデザインで多用され、店舗の内外装、看板・サイン、外構の門扉やフェンス、家具・什器、住宅の装飾金物などに使われています。
金属製品の場合、本当に錆びさせると強度や耐久性に問題が出ます。エイジング塗装なら「見た目は古びているが、塗膜としては新品で丈夫」という状態をつくれます。
古美色(こびしょく)とは
古美色とは、真鍮や銅などの金属が長年使われて黒ずみ、角や凸部だけが磨かれて金属色がのぞく、落ち着いた色合いのことです。神社仏閣の金具、伝統建築の飾り金物、アンティーク家具の取っ手や蝶番などに見られる色で、「古美仕上げ」「古色仕上げ」とも呼ばれます。本来は薬品による化学処理で真鍮や銅を変色させて作りますが、塗装で近い風合いを表現することもできます。
真鍮の古美色は特に人気があり、高級感と落ち着きを両立できるため、住宅の門扉やポスト、表札、店舗のサイン、照明器具などで求められます。
粉体塗装でエイジングを行うメリット
エイジング塗装は溶剤塗料や特殊塗料で行うのが一般的ですが、粉体塗装で行うことには明確な利点があります。
耐久性が高く、屋外で長持ちする
エイジングの表情は塗膜の中に描かれており、表面は粉体塗装の強固な塗膜です。ポリエステル系粉体塗料をベースにすれば、屋外の門扉やフェンス、外部サインでも風合いを保ったまま長持ちします。「古びた見た目なのに錆びない、剥がれない」というのが粉体エイジングの価値です。
手吹きだから1個ごとに表情を付けられる
エイジング表現は、色の重ね方、ぼかし方、凸部のハイライトの入れ方で決まります。協同精機の粉体塗装はすべて職人の手吹きのため、製品ごとに表情を付けながら塗り上げることができます。自動ラインではできない工程です。
小ロット対応
店舗の看板1枚、住宅の門扉1台、什器数点といった単品・小ロットの案件が多いのがエイジング塗装の特徴です。協同精機は1個から対応します。
表現できるエイジングの範囲
粉体塗装で表現できるエイジングには、得意な範囲と限界があります。
対応できる表現の例
・黒ずんだ真鍮・銅のような古美色
・使い込まれた鉄のような、マットで濃淡のある質感
・錆色のムラ、経年で退色したような色ムラ
・凸部に金属色のハイライトを残したアンティーク調
・木目調と組み合わせた、古材のような風合い
対応が難しい表現
・本物の錆のように表面がざらつき、ぼろぼろと崩れる質感
・芸術作品のように極端に作り込んだエイジング(一点物のアート表現)
・完全に同一の柄を量産すること(手作業のため個体差があります)
協同精機では、サンプルや参考写真を基に「例示した範囲なら再現可能」というかたちで方向性をすり合わせます。極端な表現より、製品として長く使える範囲での上品なエイジングを得意としています。
エイジング塗装・古美色が使われる製品
・住宅・店舗の門扉、フェンス、ポスト、表札などの外構製品
・店舗の看板、サイン、ファサードの装飾金物
・カフェ・レストラン・アパレル店舗の什器、ディスプレイラック
・手すり、階段の装飾金物、照明器具のブラケット
・神社仏閣・伝統建築の金物の代替品(真鍮風古美色)
・ホテル・商業施設のエントランス装飾
エクステリア用品
屋外階段・手すり
真鍮風・石目調との組み合わせ
エイジング塗装は、真鍮風塗装や石目調塗装と組み合わせることで表現の幅が広がります。真鍮風のベースに古美色のエイジングを施せば、本物の真鍮を使わずに古美真鍮の風合いが得られます。詳しくは「真鍮風塗装」「石目調・大理石調塗装」のページをご覧ください。
協同精機のエイジング塗装
協同精機は、多色塗り分け粉体塗装技術を応用し、木目調・真鍮風・エイジングなどの意匠塗装に対応しています。工作機械や産業機械の塗装で培った塗膜品質と、手吹きによる意匠表現を両立できるのが強みです。
・粉体塗装ならではの耐候性・耐久性をもつエイジング仕上げ
・全品手吹きで、製品ごとに表情を付ける
・鉄・アルミ・ステンレス・亜鉛メッキ鋼材に対応
・1個から、最長8mの大型品まで
・板金加工から塗装まで自社一貫。エイジング仕上げの門扉やサインをゼロから製作可能
「アンティーク調の門扉を作りたい」「真鍮の古美色を安く実現したい」「店舗のサインに経年感を出したい」といったご相談は協同精機へ。参考写真をお送りいただければ、対応可能な表現の範囲をご案内します。
協同精機株式会社 〒720-0091 広島県福山市神島町11番15号 TEL 084-983-1114
